昨晩、映画「
砂と霧の家」を観ました。税金の支払いを怠ったために自宅を差し押さえられ、競売に掛けられてしまう主人公と、その家を破格に安く購入した家族との家の権利を巡って繰り広げられるストーリー。日本映画ならば、お笑い要素万点、最後の和解に心温まる。ちょっとほろりとするストーリーに仕上がるのでしょうが、実際の本編は、まったく笑えません。それどころか主人公の関わる全ての人が最悪の道を辿ります。何事も裏目に出てしまう主人公は気の毒に思いますが、本人の怠慢が事の原因であるわけで、イマイチ感情移入出来ず、ラストシーンまでも勘違いしている主人公を観客に見せるこの演出。ちょっとグロテスクで悪趣味にも見えてしまうのでは?そして最大の問題は作り手が観るものの感動を求めているところ、それが最大の裏目であり、後味の悪さを確定付けてしまっているところである。その家を購入した中東からの亡命家族、日本ではすでに忘れ去られたノスタルジックな父権。そして美しい映像。要素が重なり合い、全てが打ち消しあう。これほど後味の悪い映画もないと思います。多分、一流企業が起してしまう不祥事のようなユーザーを無視した個人の利潤、自己満足、腐れ、発散。そこまで感じてしまう映画でした。誰も見ていない個人的な書き込みだから言うけれど、、「最悪。」と言いたい。