木曜日, 9月 26, 2013

チタンボルト。

チタンボルトと言うと、強度が期待でき、まぁまぁ軽量、そして、高い耐食性があります。しかし、とても、とても高価ですね。でも実際に高価なのは、チタン合金であり、純チタン製品は案外安価に買えるようになって来ました。もちろん強度が必要な部分には向いていないものの、軽量、耐食性の部分は、十分に恩恵を受けられます。M5*10のナベ頭+ネジを調べてみると、一個60円程度で入手可能であり、もしこの部品を純正部品で手配するならば、おそらく同価格、場合によってはそれ以上の価格になってしまうことも。(もちろんネジ屋さんで鉄ネジ・ユニクロ仕上げなら、数円程度ですが・・)キャブレターのフロートや各部の固定、インシュレーターバンドのビス。カウル類の取り付けやスイッチ類の固定、リレーなどの電気部品の固定には、十分な強度で恒久的に安心して使用できるものと思われます。ただし、導電性は低いので、電気配線のアース部分等には不向きですので、ご注意を。

まぁ、バイク一台の全数ナベ頭+ネジをチタンに換えたとしても、たいして軽量化にはならないと思いますが、(チタンは鉄の半分くらい。)ジュラルミン(アルミは鉄の1/3程度。)より純正の雰囲気を壊さず、ぼちぼちの強度、一般人が買える範囲の価格、高い耐食性の面で、バランスの良い素材なのではと思われます。


チタンネジ等を、ネットで注文できる販売サイト

http://www.neji-no1.com/

http://wilco.jp/

水曜日, 9月 25, 2013

ニュートラルに入りにくい。2(SRX)


SRXのクラッチ・プレートを並べてみました。この写真ではわかりにくいのですが、フリクション・プレートには二種類あって、その一部には、プレート同士を剥がしやすくするためのスプリング(本来はジャダー防止かな。)が仕込まれています。(トータルのプレートの厚みは、31.3mm)


これが、そのスプリング。スプリング・クラッチボス 5Y1-16383-00


 奥から二番目のプレートのみに、このスプリングが仕込まれています。よって、この部品が入る為に、二番目のプレートの内径は、他のプレートよりも大きい(外寸は同じ。)違う部品になっています。(プレート・フリクション2 360-16325-00)

プレート同士の張り付を防止してドラックトルクを減らせば、ニュートラルに入りやすくなるわけで、このスプリングを全プレートに組み込めば、ドラッグトルクを減らせると思われます。しかし、内径の大きいフリクションプレートは、他のプレートより板厚が0.2mmほど大きく、5セット変えてしまうと、全体で1mmほど大きくなってしまいます。クラッチプレートをそれぞれ0.2mmづつ小さくすれば収支が合うのですが(1.2mm)そのようなプレートの情報が無く、只今収集中です。どちらにせよ、部品代がなかなか高価です。う~

火曜日, 9月 17, 2013

ニュートラルに入りにくい。(SRX)

前回に行ったメーターギアからの異音は完全に治りました。心なしか加速も良くなったような・・まぁ、ありえませんね~そういえば、ヤマハのバイクって、ベアリング類には必ずと言ってよいほどシーリングがされてます。お陰でホイールベアリング、ステムベアリングなど、まったく痛まない良い状態を維持できます。これがスズキの刀の場合(基本設計が古いこともありますが・・)シールの無い普通のベアリングを、カバー程度のモノで取り付けてあるだけですから、水が浸入してしまうと、すぐに駄目になってしまいます。メーカーそれぞれ考え方があって楽しいですけどね・・決してスズキが満遍なく駄目だと思っている訳ではないですよ~

ところでSRX。他聞にもれず、ニュートラルに入りづらい。止まる前にニュートラルに入れる。アイドリング回転数を若干高くするなど対処療法はあるのだが、バイクが完調になってくると気になってきました。オーナーであるかみさんも、とても気にしていましたし、ここさえ治れば、かなり完璧なバイクになると思われます。


クラッチの分解ですが、オイルが流出してしまうので転倒させて整備です。オイルももったいないなで、いつもこの方法。ガスケットは残念ながら切れてしまいました。再使用不可能です・・


クラッチ切断状態でハウジングを回してみると、やっぱりクラッチが張り付いて引きずっているような感触です。引きずりトルクをトルクメーターで計測し、そのトルクを低くする事が可能になれば、ニュートラルに入りやすくなる方向になるはずです。ネット等の情報で、スプリングプレートを追加してクラッチの切れを良くする等の情報がありますが、費用含めて検討中です。







火曜日, 9月 10, 2013

押し掛け。(SRX)

やはり、SRXのバッテリーの具合が変です。1週間程度放置すると、あがってしまう様・・充電器を出すのも面倒だし、とりあえず動かしたかったので、押しがけをしました。う~ん・・クラッチが完全に切れていないような引きずり感。SRXの持病であるニュートラルの入り難さも、この辺が影響していそうです。それと、フロントホイールから若干の異音。多分、メーターギアでしょうか。前回のレストア時に、エンジンを除いてここだけまったく点検していませんでした。


分解前に指で作動させて見ると、若干のゴリゴリ感。そして凄く重い作動。綺麗に洗浄して組み立てて見ると、軽い作動になりました。各所にリチウムグリスを塗りこみ再組み立てしてみると、あれあれ、また重い作動です。


当たり面の接触幅が大きいので、ギアー中央接触面をカット。多少のバリも出ていたので、これも修正しました。ところが組み立ててクリスを塗りこみますが相変わらずの作動感・・どうも、グリス粘度が重たくなる原因のようなので、モリブデングリスにバトンタッチ。作動はかなり改善されました。ただ、モリブデングリスは水に流されやすいので、雨天時に乗車する方には不向きかも知れません。さて、週末には車体に組み込んで見ましょうかね~