水曜日, 10月 02, 2013

ニュートラルに入りにくい。3(SRX)


部品が届きました。

クランクケースカバーガスケット 4DW-15462-00 *1
フリクションディスク2        5Y1-16331-01 *5
クラッチスプリング(3SX用)   90501-23142  *5
クッションリング(RZ250用)    278-16367-00  *5

クラッチプレート同士の張り付きを防ぐべく、クラッチボス・スプリングを全数追加するつもりでしたが、この部品が高価格である為、クッションリングで代用しました。このクッションリングはゴム製であり、V字の構造でリップ部がフリクションプレートを引き離す構造となっています。これを全数入れるために内径の大きいフリクションディスク2を5セット。クッションリングの反力に対抗すべく、3SXのクラッチスプリングも購入しました。


まずは、イニシャル状態でのドラックトルクを計測してみます。クラッチを切った状態でのトルクは、0.4Nmから 0.8Nm程度であり、クラッチを切りなおしてその都度計測してみましたが、あまり安定しません。まぁ、クッションリングを入れた状態で格段にトルクが下がる予定ですから、とりあえず分解して必要数(5枚)のフリクションプレート2とクッションリングを組みつけて見ます。フリクションプレート2の厚みが0.2mm通常のフリクションプレートより厚いために全体で1mm厚さが増す事になります。切り代が足りなくなる恐れはありますが、とりあえずセンターにあるプッシュロッドアジャスターで適正位置に調整しました。この状態でクラッチを作動させて見ますが、きちんと離れるプレートと、いまいち離れの悪いプレートが発生している事が確認できました。ドラッグトルクを測ってみるも、0.6Nm程で、イニシャルよりは安定しているようではありますが、あまり改善していない模様。う~~~

早速試乗してみたところ、ぜんぜんクラッチが切れない状態で、一速にシフトする事も困難であり、ニュートラルに入りにくいどころか、不能にになってしまいました。恐らく切れ代が足りないという判断で、次は交互にクッションリングを組みつけて見ます。通常のフリクションプレートとサンドイッチ状態にして、切り代を確保する方法でですが、それでもイニシャルより0.4mmほど切れ代が圧迫されるわけです。同様にドラックトルクの改善は見られず、試乗の結果も思わしくありませんでした。

この結果から推察してみたところ、クッションプレートをきちんと作動させるには、十分な切れ代が必要であり、切れ代が不十分の場合には、それぞれのクラッチプレートを圧迫してしまい、最終的に最端面のフリクションプレートがプレッシャープレートに押し付けられる形になり、症状は改善しない・・実験結果から、そういう結論に至りました。

かなりお金を注ぎ込んだのに・・

気分を切り替えて、発想の転換!

そもそも切れ代が少ない設定と仮定すると、イニシャル状態でもクッションプレート(実際は金属製の クラッチボス・スプリング)が奥から一箇所には取り付けられているので、同じような現象になる可能性は考えられる。このスプリングを外してみる。そして追加するならばフリクションプレート2を0.2mm厚さの少ない フリクションプレートに換えてみる(切れ代が確保されるわけではないが・・)もうそれしか施策は浮かびません。とりあえず部品は注文しておきました。もし駄目なら、もうあきらめて元の通りに戻すしかありません。あ~~~~~~

そうそう。3SXのクラッチスプリングも組んでみましたが、とても・とても重いです。3VNのスプリングレートは1.6kg/mm(実測値)であり、かなり重い部類であります。それ以上となると、ちょっときついですね。刀は国内仕様なので、アシストモーター付き。これに慣れちゃってるもので・・





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