金曜日, 3月 13, 2015

チョイノリのエンジンを分解してみた(1)


チョイノリのエンジン分解には、数種類のSSTを使用しますが、数千円のエンジンをO/Hするのに、専用工具をそろえるのはナンセンス。汎用の工具で分解してゆきます。マグネットローターのナットは、インパクトを使いましたが、後に締め付けることを考えると、何とかしなければなりません。が、しかし取り合えず保留。ローターには6mmのネジが切ってあるので、プーラーをかまして外せそうです。この時に、プーラーはあくまでテンションを掛ける工具であり、プーラーをねじ込むことで外してしまうと、思わぬ破損を招きます。適度なテンション(ネジ山などに無理のない程度の力。)を掛けた後、プーラーの頭をハンマーでたたきます。ほら、簡単に外れました。あとはどんどんネジを外して分解です。


O/Hは、基本、ガスケット剥がしと掃除です。真鍮ブラシを使って、どんどん磨いてゆきましょう。真鍮ブラシは、素材を傷つけないので、純正部品本来の輝きをスポイルしません。研磨してしまうと、中途半端な輝きがむらになってしまいますし、徹底した鏡面仕上げは、この車体には似合いません。やはり、真鍮ブラシが最高のお供。ムテキチには、デッキブラシ、エンジンには真鍮ブラシなのです。


錆びついて真っ赤だったファイナルシャフトのスプラインも、こんなに綺麗になりました。

エンジン内部は、思った通りとても綺麗で、洗っただけで、簡単に綺麗になってゆきます。ここまでに気が付いたことは、エンジンヘッド、エギゾーストガスケットからの排気漏れ程度です。それと・・


ピストン(実測35.96mm)側面のあたりが、若干きつそうです。水平にストロークするエンジンの宿命か、もしくは、飛沫潤滑のかき上げが付いた、バランスの悪そうなコンロッドのせいか、まぁ、それ以外はまったくと言ってよいほど消耗の少ないエンジン。シリンダーのクロスハッチもばっちり残っていますし、リングの交換も不要のようです。懸案の樹脂カムも、全くと言ってよいほどすり減りは見られず、再使用しても問題ない様に思えます。800円程度の部品なので、通常交換するのが普通かもしれませんが、今回は見送ります。(かむ山は、4.47mmありました。正常かは知りません。)


ピストンの当たりの強い部分に、こんなものがあるのを思い出しました。いつ使うのかと思っていたのですが、今でしょ~ スプレー後に焼いた方が効果があるとも聞きましたが、面倒なのでこのまま行きます。しかし小さなピストンですね。こんなので大人一人運べるんだから、大したものです。


0 件のコメント: