月曜日, 3月 16, 2015

チョイノリのエンジンを分解してみた(2)


チョイノリのエギゾーストガスケットの取り外しは、一筋縄ではいきません。ドリルで4か所穴を開け、そこにピンを差し込んでひねってみようとしましたが、びくともしません。仕方がないのでヘッドを300度程度まで加熱してみると、あれ・・まったく外れる気配が・・最終手段!「出てこいジバニャン!」いえ、リューターを使ってガスケットの金属部分を削り取っていきます。ガスケットが再使用できる状態なら、そのまま触らなかったのですが、明らかに排気漏れを起こしていたので、仕方なしです・・


ヘッドのアルミ分部まで削らないのが難しいところで、ギリギリまで追い込んで、薄くなったところでこじります。何とか外れてくれました。もしかすると、チョイノリの整備で、一番厄介な作業なのかも・・


一応、クランクの芯を確認してみます。今も心出しの定義が良くわかっていないのですが、要は、クランク大端部の片方をデータムにして、もう片方の大端部との同芯度をとれば良いはず。真円度計にクランクを乗せて(チョイノリのクランクじゃなければ乗らないなぁ・・)早速計測してみるが、予想をはるかに上回るずれが・・

「見なかったことにするか・・」

何度計測しなおしても同じ結果なので、このクランクはダメなものと考えるのが普通!?だが購入する気持ちも、お金もない・・

「そうだ、妖怪のせいに違いない!」

「そうだ。そうだ。両軸固定で計測しなおそう。うんうん。」

両軸固定で、計測してみると、それほどのズレはなく、修正の後、最大で0.02mmに収まりました。でも、これで良いのだろうか・・まぁ、悪くはないだろう。たぶん。

さてと、必要部品でも注文しましょうか。O/Hガスケットセットが 1700円程度、webikeの送料無料が3000円からなので、何とか3000円で・・でもヘッドに熱を加えた時にステムシールが煙とともに死んでしまったので、これを購入。キャブレターのインシュレーターとワイヤーのシールがひび割れていたから、これも購入。クランクのオイルシールも外すときにシール材が無駄に頑張って、びろーんっとなっちゃったので、購入・・ちょっと足が出て、3500円程度になってしまった。車体とほぼ変わらぬ価格です。今思えばだが、このエンジンは、開ける必要がなかったのでは・・それほど程度良く、キャブレターだけ分解清掃すれば、調子よく始動・走行したように思えます。いや、したな。まったくトホホギスです。





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